今日の一番は鞍作路加（くらつくりのルカ）でした。

#2,3 Amalgamです。

Amalgamについて知らない人は

「ほんとうの治療」のAmalgamと、

虫歯治療について知らない人は

「ほんとうの治療」の２０年持つ治療を

良く読むように。

修復治療ですからラバーダムは必須となります。

鞍作路加（くらつくりのルカ）の#4,5,6は

メタボンで、技工的には良くできてはいますが

中が虫歯の大爆発なので長くはもたなのです↓。

#2,3に注目します。

典型的なスライスカットのどうでもインレーです↓。

除去します。

昨日と同様な赤い物体が現れました。

これはThe Dentists JAPANのメンバー１０名からの

報告で１５年ほど前から出始めた

松風社製のベースセメントだそうです。

情報を寄せてくれた１０名のメンバーには

この場を借りてお礼を申し上げます。

ベースセメントというのは冷たい物を飲んだり

食べたりしたときに滲みないようにする材料です。

除去します。

するとベースセメントの下は虫歯の大爆発でした↓。

虫歯を除去する専門のドリルで削ると虫歯は

白い粉になって飛び散ります↓。

虫歯を全部取りきると

#3は神経を直撃する可能性が高いので、

怪しい部分は残すしかありませんでした。

#3の真ん中に色が茶色の部分がありますが、

これは大昔にされたあまるがむの痕跡であり、

あまるがむの成分である

亜鉛とスズのイオンが

溶け出して沈着した色

ですから、虫歯ではありません↓。

虫歯が完全除去出来なかった場合は

水酸化カルシウムを含んだ薬を塗って、

虫歯が広がらないようにする工夫をします。

そうして虫歯菌が触れると死んでしまう

Amalgamを詰めることにより

鞍作路加（くらつくりのルカ）の#2,3は

二度と虫歯にならない

という現実に直面できる

のです。

ところで、

おかあさん、

スライスカットって何？

と鞍作路加（くらつくりのルカ）の娘の

エバーグレースが聞くそうなので説明します。

スライスカットというのは、歯の削り方で、

これを発案したのが東京医科歯科大学歯学部の故

総山孝雄先生

です。

歯科医療関係者では国会議員を除くと

唯一勲二等になった偉い人です。

山崎先生がアメリカから帰国してイカシカで

のんびりしていた時、

当時は引退して名誉教授となっていた

総山先生ものんびりしていたので、

毎週会って、

歯科新棟の２階の病院長室の隣にあった

名誉教授室で話し込んでいました。

総山先生が話す人で、山崎先生は聞く人でした。

山崎先生が

「スライスカットは

歯には良くないのではないですか？」

と遠慮深く聞くと、

総山先生は

「そりゃ、そうだよ。

あんなことしたら歯はすぐ悪くなるよ」

ときっぱりと言いました。

「でも、先生が開発したと、

ひこべえ（北大教授佐野英彦）が言ってましたよ」

と私が言うと、

「それは昭和の４０年代は歯医者の数が足らず、

いかに短時間で多くの歯を治すことが出来るかが

重要で、内容は二の次だったからだよ」

と総山先生は言いました。

スライスカットというのは、

歯と歯の隣接面を、

どんな形態の虫歯であろうが、

とりあえずドリルでスパッと

スライスするように

真っ平らにしてしまう

方法なのです。

スライスカットの利点は、

１）歯医者が高度な技術を覚える必要もなく、

１本５分以下で削ることができ、

後は衛生士や助手が印象を採り、

テンポラリーを付けて終わりにできる。

スライスカットの欠点は、

１）歯を削りすぎる。

２）インレーを入れるための削り方なので、

最低２回歯医者に行かなければならない。

３）インレーなのでインレーの内部の

面と歯の面との接する部分が大きいこの方法では、

隙間ができやすく、

よって隙間からバイ菌が歯の中に侵入して

虫歯になりやすい。

ということで鞍作路加（くらつくりのルカ）の

#2,3がスライスカットではなく

正しい削り方をされていたら

失なわずにすんだ部分を赤い点線で示すと

次のようになります。

おかあさん、なにこれ？

とエバーグレースが言いそうなので

Nikkiの症例を挙げて、

まずは正しい削り方を示します。

#3に注目します。

Nikkiの#3はパラのどうでもインレーでしたが、

当然歯の中は虫歯の大爆発なので

#4との境は壁がなくなりました↓。

そのような状況下での正しい治療を受けた

歯の削り方はこのようになります↓。

このような削り方をすると山崎先生のような達人でも

１本の歯につき３０分以上はかかります。

もしNikkiの#3が日本のハイシャさんで

スライスカットをされた場合は、

治療時間は５分ですが、

赤点の部分は一瞬にして削られてしまいます↓。

上の写真を見ただけでも、正しい治療と

スライスカットでの治療とでは

歯の削られる量が全く違うのです。

そして何故日本のハイシャさんがスライスカットを

するかといえば、単に

簡単に早く出来て患者をさばける！

ということなのです。

開業医が日本全土で６万件を超え、

いまやコンビニより多くなったので、

巷では

コンビニ歯医者とよばれるようになっています。

１件当たりの患者の数もどんどん減り始め、

今から２０年前は１日１００人以上患者の来ていた

駅前の日本のハイシャさんには、

今は１日１０人前後しか来ないのだそうです。

だったら、

もっと時間をかけて

正しい治療をすれば良い

と思うのですが、日本のハイシャさんには

そんな山崎先生の声は届かないので、

スライスカットをしまくり、

日本人の歯を破壊しまくり、

挙げ句の果てはインプラントで

儲けることに奔走しています。

鞍作路加（くらつくりのルカ）の#2,3は

スライスカットで必要以上に歯を削られました。

赤い点で示した部分が

日本のハイシャさんによって必要もないのに

削られた部分です↓。

Sawady小平もたった１本しかない虫歯を

スライスカットでやられてしまいました。

G.V. BLACK DENTAL OFFICEに

経済的な理由で一生、来ることができない人でも、

このスライスカットをしまくる歯医者は

日本のハイシャさんだ！ということを

もう好い加減で理解するように。

そんなデタラメな治療を行う

日本のハイシャさんばかりの日本で、

何が悪くて何が良いかをわかった

鞍作路加（くらつくりのルカ）の#2,3は

これでもう大丈夫です。

参考１：究極の歯科虫歯治療

参考２：虫歯にならないラバーダム・奥歯

参考３：ホケンの銀歯の問題点

参考４：歯科用アマルガムは安全であるという事実

参考５：歯科用アマルガム治療の実際

参考６：スライスカットの恐怖

参考７：お気楽レジンの問題点

参考８：奥歯にされたお気楽レジンの恐怖

参考９：奥歯の虫歯の再治療

参考１０：口臭の原因

参考１１：治療費に関するFAQ

五 投稿者：鞍作路加

投稿日：2006/07/30(Sun) 17:31 No.3899

本日は、５回目の修復治療で、

#2、3のAmalgamでした。

昨日と同じく虫歯は大きく、

やはり神経ぎりぎりだったそうです。

また、スライスカットをされていたそうで、

昨日よりもさらに悪い状態であるとお聞きしました。

スライスカットについては、

他の方の症例を見せて頂いていましたが、

まさか自分の歯がそうなっているとは、

夢にも思っていませんでした。

歯は小さくなってしまうが、

問題はないと仰っていただいて安心しました。

どこのハイシャか思い出せないくらい昔の、

もう後がない歯を救って頂いて、

山崎先生にはほんとうに感謝しています。

治療後には、なぜアマルガムが使われなくなり、

パラのインレーやレジンに取って

代わられてしまったのか、また、

なぜアマルガムでなければならないのかという

お話をお聞きしました。

今日もまた、正しい治療を

受ける事ができた喜びで一杯です。

山崎先生、スタッフの皆様、

本日もご丁寧にありがとうございました。

水曜日もどうぞよろしくお願いいたします。