鞍作路加（くらつくりのルカ）#14 RCT 1

今日の一番は鞍作路加（くらつくりのルカ）でした。

#14RCTです。

修復治療ですからラバーダムは必須となります。

#14を拡大します↓。

#14はうずく歯でしたが、

日本のハイシャさんは何もしませんでした。

虫歯になるのが確実の銀歯を除去します↓。

ミロという粗悪な銀合金のコアが現れました。

これを慎重に３０分くらいかけて

ドリルで削り取ります。

このコアを除去するのに使ったドリルは８本で、

そのうち６本はドリルの先が欠け、

残りの２本ももう使えないくらい

刃がなくなってしまいました。

このドリルは１本５００円程度のものですが、

８本の合計では４０００円にもなるので、

ホケンではペイしないと、

細井久三は言っていました。

コアが全部なくなると、

３つの根への入り口が現れました。

ピンク色はガタパーチャというゴム製の詰め物です。

このガタパーチャは、

根の中に隙間を作ると細菌の繁殖する場所に

なってしまうため、

それをつくらないために使われる材料ですが、

日本のハイシャさんのガタパーチャは

スカスカなので、全く意味をなしていません。

この後、１時間３０分をかけてガタパーチャを

取り除きましたが、

３つある根幹のうち１つしか病巣に

達することができませんでした。

それは日本のハイシャさんが、

薬で神経を殺したので、

２つの根幹は中が石灰化してカチカチに

詰まっていたからです。

PAです↓。

08/04/06　治療前↑

08/04/06　治療後↑

たったひとつの根幹の病巣だけでも、

これだけの病巣になるのですから、

最終的にはもっと大きくなります。

昔、アメリカの純ちゃんの#15の治療を

したときも、こんな形の「ドラゴンズアイ」に

なりましたが、

アメリカの純ちゃんは#15に何年も悩まされ続け、

アメリカまで行って専門医に診てもらっても治らず、

G.V. BLACK DENTAL OFFICEに来て、

やっと治ったというRCTでした。

鞍作路加（くらつくりのルカ）の#14も

かなりのダメージを受けていますが、

丁寧に治していけば、

問題なく治る歯であると私は確信しています。

八 投稿者：鞍作路加

投稿日：2006/08/04(Fri) 16:41 No.3919

本日は、８回目の修復治療、

＃14のRCTの一回目でした。

クラウンと中の金属を取り除いて、

三つある根幹のうち、

一つにお薬を入れていただきました。

治療後、残りの二つはとても硬く、

石のようになっているとお聞きしました。

またこの歯は、かなり前に治療したもので、

病巣も大きく中でつながっているので、

もし根の先に行けなくても、今日、

お薬を入れた根幹から、

全体に行き渡らせれば大丈夫と仰って頂きました。

先生の仰るとおり、

２０年以上も前に治療した歯でした。

すべてお見通しでした。

＃14は時々疼いて、

硬いものが噛めないこともありました。

歯に痛みがあるときは、

原因が必ずあると先生にお話頂きました通り、

治療後に見せて頂いたPAには、

大きな病巣がありました。

２０年以上大切にしていた病巣を、

山崎先生の素晴らしいRCTで

たたいていただける喜びでいっぱいです。

山崎先生、本日もご丁寧にありがとうございました。

スタッフの皆様、

お世話になりましてありがとうございました。

どうぞ明日もよろしくお願いいたします。