40代歯列矯正日記
ブログアラフォー開口障害名医
by Norman Yamazaki, DDS. (Profile)
Summary: 虫歯が1本もなく、今まで歯医者で治療を受けたことがなかったが、ある日口が開かなくなり、もしかしたら自分は顎関節症ではないかと気づいたのは良かったがどこに行ったらいいのか分からず、その間にも耳の横あたりに痛み、凄い肩凝り、首のズレが原因の酷い激痛、背中を尖った骨をザクザク突き刺されているような痛み、などが続き、首が回らなくなり、寝起きにもかなり時間が掛かり、首を自分の手で支えてなんとか起き上がるような状態が続き日常生活に支障を来すようになった奥歯にクロスバイト、シザースバイトのある赤羽のとしちゃんの記録。
August 09, 2007
赤羽のとしちゃん 登場
今日の一番は赤羽のとしちゃんでした。
初診です。
まずは自己紹介です。
*****
吉澤 様
はじめまして、こんにちは。
G.V. BLACK DENTAL OFFICEでの診察、治療を希望しております赤羽のとしちゃんと申します。
下記のとおり治療希望メールをご送信させて頂きますので、ご多忙とは存じますが、何卒お取り計らい頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
01 氏名:赤羽のとしちゃん
02 住所:
東京都
03 年齢:
30代後半
04 職業:
会社員
06 主訴(できるだけ詳しく):
6月に入りましてから突如、左の顎が「ガッ・・クン」という感じに大きく外れて戻る状態に陥りました。
大きな口を開ける訳ではなく、水を飲もうとしても「ガッ・・クン」となり結構な痛みを伴うようになり、このような症状が数日続くうちに耳の横あたりにも痛みを感じるようになりました。
以前よりあくびをした際等に「カックン」と軽い音が鳴る事は結構あったのですが、痛みもなく放置しておりましたが、常時「ガッ・・クン」となる症状が連日続いたのは初めてで非常にびっくりするとともに、もし戻らなくなったら、何時迄続くのか不安になり、脳裏に「顎関節症」という言葉が浮かびました。(現時点で医師の診察は一度も受けておりません)
突如発生した上記症状によりこれは流石に医師の診察を受けなくては非常にマズイのではと思い、Web上で顎関節症について検索致しましたところ、顎関節症は、歯科若しくは、口腔外科という事がわかりました。
そこで、勤務先か自宅の近所の歯科医と思ったのですが、どうもピンと来るところがありません。
なんの予備知識もありませんでしたが、なんとなく歯科医院は、特に選ばなくてはいけないという意識があった為かと思われます。
検索しているとすぐにGVBDOのHPに辿り着きました。
HP全体を拝見して、山崎先生に診察、治療をお願いしたいと切に思い「ほんとうの治療」を申し込みました。
「ほんとうの治療」が手元に届いた頃、何故か「ガッ・・クン」という常時感じる行って戻るという症状はなくなりましたが、現在も歯を磨く際等に左耳付近にみりみりという感触があり、違和感は感じております。
一つ大変気になっている事がございまして、私の場合、根本的にこちらに通院されている方と大きく異なっている部分があります。
それは「医原性」ではないという事です。
「医原性」ではないので、診察、治療して頂けるかのかわかりませんが、HPを拝見するまで全く気づかなかったのですが、「噛み合わせ」も非常に悪いと思われます。(歯並びも悪いです。)
HPを拝見した為、意識して歯を噛み合わせてみたところ、顎が鳴る方の左側の歯が、上下まったく付かない状態でした。
また、意識していない場合、右側で物を食べている事が多く、左は意識しないと殆ど使っていないような状態となっております。
更に、最近は、写真を撮った際、口がやや曲がっているのが気になっております。
顎がおかしくなる以前から凄い肩凝りで常時バリバリです。
毎日リラクシングオイル等で何とかごまかしているような状態です。
尚、数年前から年に数回、首のズレが原因と思われる酷い激痛に襲われます。
どこの神経に障るかにより症状が異なりますが、通常背中が多いです。
尖った骨をザクザク突き刺されているような痛みを伴い、首が回らなくなります。
寝起きにもかなり時間が掛かり、首を自分の手で支えてなんとか起き上がるような状態になってしまい、日常生活にかなり支障をきたします。
喉に症状が出た時は、食物どころか唾液を飲み込むのも大変で数回に一回程度した飲み込めませんでした。
この症状が発生した時だけ、接骨医院へ2〜3回通い、首の位置を治してもらうと何とかおさまりますので、急場しのぎのような状態で対応しておりますが、根本的な理由はわかりません。
この首のズレも何の原因もなく突然発生します。
更に数年前より歯と歯の間が腫れてフロスの糸がちょっと触っただけでも結構な血が出る箇所があります。
一定期間放置するとまた腫れて血が出るという状態で、歯周病ではないかと懸念しており口臭も気になります。
07 今まで受けた治療について(できるだけ詳しく・全歯のチャート要):
歯科治療を受けた事がありません。
全て無傷です。
上顎に1本余分な歯がありますが、母もあったらしく遺伝のようです。
08 現在の健康状態について:
おおむね良好です。
主訴以外に皮膚科に通院しております。
09 常用している薬はありますか?:
皮膚科で処方された軟膏と飲み薬
薬に入るか微妙ですが、主訴にも書きましたが、近年特に肩凝りが酷くドラッグストアーで購入したリラクシングクリームやオイルを常用しております。
10 今までに入院するような病気、ケガをしたことあありますか?
小学校1年生位の時にアデノイドの手術で入院(確か1〜2泊)しました。
入院はしておりませんが、数年前に鼻のレーザー手術(花粉症予防で)を受けました。
11 あなたは禁煙・禁酒をいつから続けていますか?
タバコは一切吸いません。
お酒も通常全く飲みません。
12 GVBDO HPはいつ頃から閲覧をはじめましたか?
2007年6月18日
13 書籍「ほんとうの治療」はいつ購入しましたか?
2007年6月21日注文
14 書籍「ほんとうの治療」を読んでどのように感じましたか?
今まで歯科治療について知る必要性を感じた事がなかった為、ラバーダムも勿論知りませんでしたし全くの無知でした。
また、こんなにも日本が、歯科治療において後進国だった事に驚愕するとともに、恐ろしくなり、安易に近所の歯科医院へ行かなくて本当に良かったと思っております。
私は、病院(何科でも)へ行くのが苦手で余程痛くなったり、これは本当にマズイと思わない限り腰が上がらず、通常「近所」で済ませてしまうのですが、今回はそうせず、最初にこちらHPに出会えて本当に良かったと思いましたし、知ってしまったら安易に他の歯科医院での診察は受ける事が出来ません。
また、受診しようとも思えませんでした。
15 GVBDOで治療を受けるとあなたの治療費はどのくらいになり、予約の回数は何回くらい必要になると思いますか?
歯周治療 1歯につき ¥20,000-100,000
顎関節治療 ¥ 170,000- 220,000
矯正治療 ¥1,500,000
漂白治療 ¥ 100,000-200,000
計x00万位、予約の回数は35回位でしょうか。
今まで金銭面で他人、身内を含めて迷惑を掛けた事は一度もございませんし今後もするつもりはありません。
お勤めもしておりますし、お支払いについてご迷惑をお掛けする事はありません。
16 GVBDOでの歯の治療が終了して復活を遂げた時、あなたはどんな生活をしていると思いますか?
ここ数年、何時また首がズレるか爆弾をいつも抱えているような状態で、友人と約束していてもお断りしなくてはならなくなる事も多々ありました。
更に今回は顎までおかしくなってしまい、このままだと年を重ねる毎に色々な歪が生じ、いつか重大な事になるのではないかという不安を抱えております。
また、こちらに通院されている方と異なり、医原性でもなく、恐らく症状的には相当軽い方に分類されるのではないと思われますが、私としては、なるべく重篤な症状が出ない軽度のうちにきちんと治療したいと考えております。
山崎先生に診察、治療して頂き、復活の際は、趣味に仕事にと元気に動きまわり、有意義に過ごせると思います。
*****
Norman Yamazaki, DDS. says:
G.V. BLACK DENTAL OFFICEにたどり着いた人で1本も虫歯の治療を受けていなかった人は、かつていませんでした。
1本だけというのは数名います。
ということは赤羽のとちしゃんはG.V. BLACK DENTAL OFFICEのエポックメイキングな人ということになります。
日本の歯医者さんに1本の歯も破壊されていない赤羽のとしちゃんですが、問題はたくさんあります。
正面です↓。
とにかく目の見える人ならすぐに歯並びが悪いことがわかるくらい狂った噛み合わせなのですが、デンタルIQが高い人は、前歯のクロスバイト(交叉咬合)に加えて、ここで左サイド(向かって右)に注目するのです。
右サイドも、普通ではありませんがなんとか噛み合っています↓。
しかし、左サイドはシザースバイト(鋏状咬合)になっており、正しい噛み合わせからはほど遠いものになっています↓。
正面からの写真だけで左サイドがシザースバイト(鋏状咬合)になっていることを見破った人は、なかなか観察力がついてきた人です。
前歯にあるクロスバイトも問題を起こすことが多いのですが、奥歯にあるクロスバイトはさらに状態は悪く、噛み合わせを完全に破壊する時限爆弾のようなものなのです。
つまり赤羽のとしちゃんはもともと噛み合わせが悪く、いつ顎関節症が発症してもおかしくはなかったのですが、免疫力が高く元気な時は問題なかったものの、40歳に近づいて、免疫力が今までより劣り、体の機能が低下した時に、体がもうついてゆけなくなり顎関節症が発症したのでした。
一般的にこのような顎関節症が発症するのは:
1)28歳から33歳くらいの時
2)38歳から43歳くらいの時
であることが経験値としてアメリカの歯科医師の間では知られています。
赤羽のとしちゃんは自分の顎関節症は医元性でないことは知っていましたが、今まで歯で問題を抱えたことのない赤羽のとしちゃんは、デンタルIQナノ以下なので、このクロスバイトが起因し、免疫力の低下により顎関節症が発症したことを最後まで理解できなかったようです。
普通のG.V. BLACK DENTAL OFFICEに通う人々は、今まで何件も日本のイケナイ歯医者さんでやられた挙げ句、にやってくるのでクロスバイトなどの問題点を自分の体で体験しており、説明するだけで、自分の過去の体験と比較することで理解できることが多いのです。
それでは個々の歯を見てゆきます。
右上です↓。
歯が汚れているのは39年間歯科医院で口腔内清掃を受けたことがない、ということも理由の一つです。
左上です↓。
#15の咬合面が真っ黒なのは虫歯ではなく歯石だというのは驚きです。
正面の上側です↓。
1本余計な歯が生えていますが、これは過剰歯と呼ばれもので、通常は#8,9の間に生えているため、正中歯と呼ばれることが多いものです。
治療方法は抜歯となります。
左下です↓。
ここでは親不知の#17が埋没していますが、すでに#18遠心の歯茎が#17の咬合面まで空間を作ってしまっているので、早急な抜歯が必要となります。
右下です↓。
#31が欠けていますが、大勢に影響はないのでこのままです。
ここでも親不知の#32が埋没していますが、すでに#31遠心の歯茎が#32の咬合面まで空間を作ってしまっているので、早急な抜歯が必要となります。
赤羽のとしちゃんが必要としている治療は顎関節症治療とその予防のための歯列矯正治療になります。
そこでまずNGによる治療を行いながら、必要な親不知の抜歯を行い、その後に、ブラケットを付けた歯列矯正を行うという手順になります。
上の歯です↓。
次回のアポではまず過剰歯を抜きます。
上は#16が埋伏で残っていますが、まだ抜きません。
必要によってOAも行います。
NGは確認をすることがあるので持参するように。
歯列矯正が始まり、歯がグラグラしてきたら抜くのは#4,13です。
下の歯です↓。
下の前歯が1本足らないことを発見した人は、かなりデンタルIQが高くなっています。
下の歯では2回目のアポで親不知の#17,32を抜きます。
1週間後にチェックをして、しばらく顎関節症の状態を観察しながら、チャンスを見極めてから歯列矯正を開始します。
歯列矯正期間は長くて1年半、普通で1年、最短で9ヶ月くらいです。
青森てる子の3年はG.V. BLACK DENTAL OFFICEでは例外中の例外ですから、気に止める必要もありません。
その後、DPを集中的に3ヶ月行った後、ホワイトニングを3ヶ月行いG.V. BLACK DENTAL OFFICEでの治療が終わりになります。
その後は6ヶ月毎のProphyをしていると、通常の人は、知らないうちに、もう2度と歯では悩まない人生が始まっているのですが、赤羽のとしちゃんの場合は、今まで悩んだことがないので、これからも歯では悩まない人生が継続するということになります。
がんばるように。
Welcome to G.V. BLACK DENTAL OFFICE.
Norman Yamazaki, DDS.
初診 投稿者:赤羽のとしちゃん 投稿日:2007/08/10(Fri) 17:49 No.843
山崎先生、スタッフの皆様、昨日は大変お世話になりました。
あまりの歯の汚れにお恥ずかしい限りです。
午後に行って頂いたプロフィーで本当に綺麗にして頂き有難うございました。
たった1回のプロフィーでこんなに綺麗になるのだと感動致しました。
抜歯の本数には衝撃を受けましたが、今後の治療を頑張りたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。
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