September 4, 1999

He comes in colors !

Kaz中村にブラケットが着きました。

これはAnitaやルパンIII世くんに使った

ブラケットとは違います。

何故でしょうか？

それはKazの残っている歯の状態が悪いからです。

このブラケットはタイプとしては

伝統的なものでG.V. BLACK DENTAL OFFICEで

現在標準として使われているSpeedタイプよりも、

非常に大きいものです。

歯に接する面積が大きいということで

虫歯になるリスクは高くなるのですが、

通常の管理さえしていれば問題なく、

裏から行う歯列矯正用のブラケットに比べると、

リスクは遙かに低いのです。

またブラケット装着期間も

平均して１年半程度でSpeedタイプと同じなので

効率的であることには変わりありません。

また材質がステンレスという金属製で、

透明のプラスチックやセラミックなどに比べ

欠けたりすることがないので、

非常に安心して使えるのです。

しかも、操作をする上でいろいろ便利なことがあり、

極端なダメージを受けた歯が多い

Kazのようなケースでは有効なわけです。

てまひまは数倍かかりますが

結果はオーライということになります。

色のついたエラスティックは

アメリカでは常識ですが、

日本では矯正に関して間違った考え方が

横行しており、今一歩ブレイクしません。

私は矯正をやる時に消極的になる

日本の患者レベルでの消極性は

間違っていると思います。

短い装着期間（１年半以内）で、

明るく楽しくやる歯列矯正が、

希望を運んできてくれる

歯列矯正治療本来の目的に

最も合っている

のではないでしょうか。

とりあえずKazも他の

G.V. BLACK DENTAL OFFICE矯正同盟会員のように

先頭になって流行らせることにしましょう。

以下に今流行しているブラケットの問題点を

書いておきます。

裏から行う歯列矯正(舌側矯正装置)というのは

ブラケットが歯の裏の歯茎に近い部分

（時として歯肉縁下）に装着するため、

虫歯にかかる可能性が高く、

治療上のコントロールもしずらいし、

ブラケット装着期間が短くても２年から３年で

G.V. BLACK DENTAL OFFICEの

1年半を目標にしている

Evidence Based Medicine (EBM)に基づいた

アメリカ歯科標準治療の歯列矯正に比べ

明らかに問題が多いため、

G.V. BLACK DENTAL OFFICEでは行いません。

また見えない！ということを謳いながら、

奥歯や下の歯には見えるブラケットを付けたりして、

意味不明な行為が数多く見られるのも

裏から行う歯列矯正の特徴になっています。

透明や白の目立たないブラケットというものも、

最近、多く見かけるようになりました。

セラミック製のブラケット、サファイア単結晶、

ジルコニア製、白いワイヤーなど

が宣伝されています。

しかし、

目立たないという売りの割には

使用しているうちに黄色くなって

不潔さが目立つことがあったり、

時に欠けて口腔内を傷つけることがあるし、

ブラケット装着期間が短くても２年から３年で

G.V. BLACK DENTAL OFFICEの

1年半を目標にしている

Evidence Based Medicine (EBM)に基づいた

アメリカ歯科標準治療の歯列矯正に比べ

明らかに問題が多いため、

G.V. BLACK DENTAL OFFICEでは行いません。

このブラケットは中学生、高校生に

使用されることが多く、ブラケットのまわりに

虫歯の発生が多いこともマイナスな点です。

つまり、歯列矯正治療では、

どのようなブラケットを着けたとしても、

見えるのは当たり前であり、

歯列矯正をしていることが

他人にわかるのは当然のことなので、

早く！

痛くなく！

正確に！

歯が動いて、最後には、

美しい歯と顔と

完璧な咬み合わせ

になって健康で終わる！

ということを成し遂げるのが

歯列矯正の目的である以上、

その目的にあっているメタルブラケットを

自由自在に使いこなせるドクターの元で

歯列矯正を行うのが、

賢明な患者であるということを

覚えておくことにしましょう。

ちなみに、私の知っている

世界でトップレベルの歯列矯正を行っている

デンティストで、

メタル以外のブラケットを使っている人は

誰もいません。